阿波水軍の森甚五兵衛を描いた漫画が完成 制作者ら魅力を語る

戦国時代から江戸時代にかけて徳島を拠点に活躍した「阿波水軍」を率いた森甚五兵衛を描いた漫画が完成し、拠点があった阿南市で制作者らが魅力を語りました。

この催しは「阿波水軍」を率いた森甚五兵衛村重の生涯を描いた漫画がことし完成したことを受けて、阿南商工会議所女性会などが今月20日に開きました。

森氏の拠点の跡地にある阿南市の椿泊小学校には、地元の小学生や住民などおよそ30人が集まり、漫画のあらすじをまとめた動画を鑑賞しました。

漫画では村重が椿泊を拠点に阿波水軍を率いて朝鮮出兵や大坂冬の陣に参加したことなどを紹介しています。

漫画の制作関係者や森氏の子孫らによるパネルディスカッションも行われ、原作者の草壁知里さんは「数々の資料から森甚五兵衛村重は周りの人を大切にして多くの偉業を成し遂げた人物だと思い、せりふを考えた」と制作のいきさつを紹介しました。

参加した小学4年生の児童は「椿泊を頑張って守ってくれたかっこいい人だと思った。友達やいとこにも教えてあげたい」と話していました。

完成した漫画は阿南商工会議所で配布しているほか、阿南市の公民館や図書館などでも読むことができるということです。