高齢者施設でお年寄りが化石発掘を体験 勝浦町

恐竜などの化石の発見が相次いでいる徳島県勝浦町にある高齢者施設で20日、化石を発掘する体験会が開かれました。

勝浦町には、およそ1億3000万年前の白亜紀前期の地層があり、恐竜の歯や骨、それに世界最古のスッポンの仲間の甲羅の化石などが相次いで発見されています。

町の名物になっている化石発掘に親しんでもらおうと、町内の高齢者施設では、発掘の体験会が開かれ、80代から90代の14人が参加しました。

参加者は、施設内のゲートボール場で、町の職員や地域おこし協力隊のメンバーから指導を受けながら、恐竜の化石が多く見つかっている「ボーン・ベッド」から切り出された石をハンマーやのみで割り、シダ類など植物の化石や、貝の化石を見つけて、楽しんでいました。

参加した高齢者は「子どもに戻ったみたいで楽しかった」とか「90歳のいい記念になった」などと話していました。

地域おこし協力隊の坂上莉奈さんは、「カメや恐竜の化石が出ることを知ってもらい、発掘調査はこれからも続くので、応援してもらえるとうれしい」と話していました。