ことしの新米卸売価格 徳島県産「あきさかり」去年比19%高

ことしの新米の卸売価格は、9月の調査で去年より10%高くなり、2年連続の値上がりとなりました。コロナ禍で落ち込んでいた外食需要の回復に加え、肥料や燃料などの生産コストの上昇が主な要因です。徳島県産の「あきさかり」は去年より19%高い1万3489円でした。

コメの価格は、JAグループなどの集荷業者と、卸売業者の間で相対で決めるのが主流となっています。

農林水産省の調査によりますと、9月、JAグループなどが卸売業者に販売した新米の価格は、すべての銘柄の平均で60キロあたり1万5291円でした。

去年の同じ時期と比べて1330円、率にして10%高くなり、2年連続の値上がりとなりました。

コロナ禍で落ち込んでいた外食需要が回復したことに加え、肥料や燃料などの生産コストの上昇が続いていることが値上がりの主な要因です。

一方、徳島県産の「あきさかり」は去年より19%高い1万3489円でした。

このほかの四国の銘柄では
▼香川県産の「コシヒカリ」が1万5325円
▼高知県産の「コシヒカリ」が1万5146円
▼愛媛県産の「コシヒカリ」が1万4234円
▼愛媛県産の「あきたこまち」が1万3481円といずれも値上がりしました。

全国の銘柄で最も高かったのは、新潟県魚沼産の「コシヒカリ」で2万929円でした。

ただ、ことしのコメは記録的な猛暑の影響で、見た目の品質の低下が懸念されていて、今後の価格の動向が注目されます。