県内の景気判断 1年5か月ぶりに引き上げ 日銀徳島事務所

県内の景気について、日銀徳島事務所は新型コロナが5類に移行したことに伴う宿泊や飲食の回復などを背景に1年5か月ぶりに景気判断を引き上げました。

日銀徳島事務所は、県内の最新の金融経済概況を発表しました。

この中で、県内全体の景気については1年5か月ぶりに景気判断を引き上げ、「持ち直している」としました。

このうち「個人消費」は新型コロナの5類移行に伴って宿泊や飲食などに回復傾向がみられるほか、半導体の供給の制約が緩和した乗用車の販売が持ち直していることなどから、「物価上昇の影響を受けつつも着実に持ち直している」としています。

また、「雇用・所得情勢」は、ことし春に実施されたベースアップなど賃上げの効果の浸透がみられることから「緩やかに改善している」としました。

日銀徳島事務所は「物価高で個人消費の持ち直し基調が続くかどうかがポイントだ。また、海外の景気回復の鈍化を懸念する声があり、注視する必要がある」としています。