コウノトリ 今年の県内への飛来数86羽と過去最多を更新

国の特別天然記念物、コウノトリの保護に取り組む徳島県で、ことし飛来したコウノトリが86羽と、これまでで最も多くなったことがわかりました。

認定NPO法人「とくしまコウノトリ基金」によりますと、徳島県内でことしに入って、先月までに職員や愛好家らが飛来を確認したコウノトリは86羽でした。

コウノトリの飛来は、10年前の平成25年に初めて確認されて以降、増加傾向で、おととしと去年は74羽と過去最多でしたが、ことしは、すでにこれを上回って最も多くなっています。

ことしは、生まれたばかりの若いコウノトリの飛来が多く、NPOは、飛来数が過去最多を更新したのは、全国的に個体数が増えているためだとみています。

徳島県鳴門市ではコウノトリのつがいが定着していて、NPOは、耕作放棄地を耕してコウノトリのえさ場にするなど、保護に取り組んでいます。

「とくしまコウノトリ基金」は、「管理しているえさ場に多く集まっていることもあり、たくさん来ることは非常にうれしい。これからもえさ場の管理を続け見守っていきたい」としています。