徳島県の最低賃金 引き上げ幅過去最大も 全国2番目の低さ

徳島県の最低賃金が1日から時給896円に引き上げられました。
引き上げ幅は過去最大ですが、引き上げ後の時給は全国で2番目に低くなっています。

最低賃金は、厚生労働省や都道府県の審議会を経て、毎年、引き上げ額が決められ、今年度は全国平均で過去最大の43円引き上げられ、時給1004円となりました。

この最低賃金は1日から全国で順次、適用され、徳島県でも過去最大の41円引き上げられ、1日から時給896円となりました。

一方で、徳島県の最低賃金は、全国で最も低い岩手県の893円に次いで、沖縄県と並び2番目に低く、全国平均の1004円より108円低く、最も高い東京都の1113円より217円低くなっています。

最低賃金については、働く人たちから「物価上昇が続くなかで、引き上げ額が十分ではない」という声がある一方で、企業からは「中小企業の支払い能力では厳しい対応だ」との懸念の声があります。

厚生労働省は、中小企業などへの支援策として賃上げや設備投資を行う企業への助成金を拡充するなどして、新たな最低賃金への対応を求めていくことにしています。