徳島市中心市街地で 1月から乗り合い大型タクシー実証実験

徳島市は中心市街地を活性化しようと、来年1月からJR徳島駅や県庁の周辺で利用できる乗り合いの大型タクシーを運行する実証実験を行うことにしています。

実証実験は、路線バスがカバーしていない細かい路線が地元の住民や観光客にとってどこまでニーズがあるのかを把握するためのもので、来年の1月上旬から3月31日までの予定です。

市が配車システムの開発会社や市内に本社を置くタクシー会社などの共同企業体に委託し、10人乗りの大型タクシー2台を期間中は毎日、午前9時から午後6時まで運行します。

運行は、JR徳島駅や阿波おどり会館などがある中心市街地と、徳島大学や県庁などがある周辺地域のあわせて2つのエリアで行い、利用者は市内およそ130か所のバス停や病院などから専用のアプリか電話で事前に日時を予約します。

運転手は予約された乗降場所に応じてAIが計算した最適なルートを回り、運賃は1回の利用につき中学生以上が300円、小学生が100円、小学生未満は無料です。

徳島市によりますと1680万円の予算で行い、一部には国の補助金をあてることにしています。

徳島市地域交通課は「今回の実証運行でアンケートをとるなどして利用者の数や時間帯などを分析し、将来は効果的に運行できるようにしていきたい」としています。