徳島市が介護保険料精算で誤り 67人から過大徴収や過大還付

徳島市は介護保険料の精算を誤り、市民67人から過大に徴収したり還付したりしていたことを明らかにしました。

介護保険料をめぐっては、8年前の法改正で定められた過去の介護保険料の増減額を精算する期限の解釈を誤って、自治体が過大に徴収したり還付したりするミスが全国で相次いで明らかになっています。

これを受けて徳島市でも調査したところ、法改正が適用された平成27年度から令和3年度までの介護保険料を精算する際、市民67人分を誤って処理していたことが分かりました。

▽過大に徴収した人が29人で金額にして合わせておよそ55万円、▽過大に還付した人が38人で、金額にして合わせて104万円あまりにのぼります。

徳島市は過大に徴収した市民には謝罪した上で、多く徴収した金額を返還する一方、過大に還付した市民には精算できる期限が過ぎているとして、返還を求めないということです。

徳島市高齢介護課は「関係する市民には迷惑をかけたことをお詫びします。今後法改正があった場合は正確な内容把握に努め、県や国に確認して再発防止に努めたい」としています。

県によりますと、これまでに三好市と東みよし町を管轄する「みよし広域連合」と、吉野川市で同様のミスが判明しているということです。