サイバー犯罪の対応力強化へ 県警で知識や技術競う大会

サイバー犯罪への対応力を強化するため、徳島県警が捜査に必要な専門的な知識や技術を競う大会を開き、警察官がサイバー空間での捜査を想定したさまざまな課題に取り組みました。

このコンテストは、サイバー犯罪の捜査に対応できる警察官を育成するためおととしから行われているもので、警察本部の5つの部と県内の10の警察署から45人が参加しました。

競技はオンライン形式で行われ、3人1組のチームで、犯罪に使われた暗号資産の送信先を割り出す問題やSNSのアカウントのログイン履歴からプロバイダーを特定する問題など19の課題に取り組み、その正確さや速さを競いました。

このうち、SNSに投稿された動画の静止画から、撮影された場所を特定する問題では、画像からすばやく位置情報を取得したり、地図で検索したりして場所を割り出してました。

優勝した生活安全部のチームの1人は、「被害者から相談を受けたとき、サイバーセキュリティーの知識がある警察官としてどのような犯罪につながるか見極めアドバイスや捜査をしていきたい」と話していました。

徳島県警察本部のサイバー戦略推進課の溝杭昭次長は、「コンテストを通して全体で対応力の底上げを図っていきたい」と話していました。