平常時はレジャーも楽しめる県の防災施設オープン 徳島

災害時は救援物資の輸送拠点として、平常時はレジャーも楽しめる徳島県の防災施設が17日、徳島市にオープンしました。

17日は施設のオープンを記念して式典が開かれ、徳島県の職員や自衛隊の隊員などおよそ70人が出席しました。

式典でははじめに後藤田知事が「平常時は地域の人に使ってもらう一方、災害時にはしっかりと機能させていきたい」とあいさつしました。

施設は地下1階、地上3階建てで、徳島南部自動車道の徳島沖洲インターチェンジの近くに整備され、南海トラフ巨大地震などの災害時には救援物資を全国から受け入れ、被災地に輸送する拠点として活用されます。

また、屋上にはヘリポートが設けられているほか、トラックの積み替え作業場やあわせて3万食の食料や飲料水を備蓄する倉庫も備えられています。

一方、平常時は施設でレジャーを楽しめるよう、1階部分に県内では初めてとなるスケートリンクのほか、バレーボールや卓球など屋内スポーツができるようになっていて、屋上にはスケートボード場も設けられています。

防災を担当する徳島県とくしまゼロ作戦課の中川大輔係長は「災害時には全国からの物資を迅速に集めることができる物資の拠点として活用していきたい」と話していました。