県産木材の利用を促進 脱炭素社会に向け阿波銀行と県が協定

脱炭素社会に向けた取り組みを加速させようと、徳島県の地方銀行が県産の木材の利用を促進する協定を県と結び、店舗の木造化などを進めていくことになりました。

徳島県と県産の木材の利用を促進する協定を結んだのは、徳島市に本店を置く阿波銀行です。

脱炭素への取り組みをめぐってはおととしの法改正で、公共施設だけでなく、民間の建築物にも積極的に木材を利用する方針が盛り込まれていて、その促進のための協定が結ばれたのは、県内では今回が初めてです。

今後、阿波銀行は、徳島市内の一部の店舗を木造に建て替えるほか、2つの店舗で、内装や一部の部屋に県産の木材を積極的に活用し、脱炭素化を進めていきます。

また、本店営業部では、県と協力し、子どもに木や木材製品に親しんでもらうコーナーを今年度中に設置して、木材の活用について広く情報発信していく方針です。

阿波銀行の福永丈久頭取は「県産材の利用で二酸化炭素の排出の削減だけでなく、森林資源の循環を通した県内の林業の持続性の向上や地域産業の活性化につなげたい」と話していました。

後藤田知事は「脱炭素化の取り組みに心から感謝したい。多くの県内企業の模範になると確信している」と話していました。