銭湯 入浴料金値上げも厳しい経営続く 燃料価格が高騰

燃料価格の高騰が続くなか、四国で銭湯など一般公衆浴場の入浴料金が値上がりしていますが、いち早く値上げした徳島県では、依然として厳しい経営が続いています。

銭湯などの入浴料金は県が上限を定めていて、徳島県はことし、四国で最も早い1月1日から12歳以上の「大人」の入浴料金の上限を400円から450円に9年ぶりに値上げしました。

徳島市佐古八番町にある75年続く銭湯でも、ことし1月から入浴料金を450円に値上げしました。

しかし、その後もサウナに使うプロパンガスの料金が高くなり、毎月の燃料費は5万5000円ほどと、従来より1万円ほど高くなっているため、依然として厳しい経営が続いているということです。

経営者で、県公衆浴場業生活衛生同業組合の理事長も務める稲崎孝さんは、「銭湯の経営者たちは厳しい状況が続いているという声が上がっているため、県などには、燃料を比較的安く手に入れられるよう対策をお願いしている。銭湯という文化を消さないように頑張っていきたい」と話していました。