JR四国 7月の鉄道収入 運賃値上げで1億7000万円増収
JR四国は、切符や定期券の販売による7月の鉄道収入があわせて28億4000万円で、ことし5月の運賃の値上げによって1億7000万円の増収につながったことを明らかにしました。
これは、JR四国の西牧世博社長が29日の定例の記者会見で、明らかにしました。
それによりますと、きっぷや定期券の販売による鉄道収入は、先月は28億4000万円で、新型コロナの感染拡大前の同じ月と比べて84.4%でした。
このうち、ことし5月に行った運賃の値上げにより、1億7000万円の増収があったということです。
また、お盆の期間も含めた8月1日から23日までの間の鉄道収入の速報値も発表され、新型コロナの感染拡大前の同じ月と比べて84%にとどまり、JR四国は、台風や大雨の影響で、想定より収入が下回ったとしています。
西牧社長は、「四国では、いろんなイベントがこの夏は復活していて、大雨の影響を除けば傾向としては良い方向だと思う」と述べました。
一方、西牧社長は、今後のローカル線のあり方をめぐって、関係する自治体と議論を始めたいとする意向を示していますが、29日の記者会見では、「事務方は、いろいろとやりとりはしているが、進展していないのが現状だ」としたうえで、「いきなり再構築協議会に飛びつくことはない」と述べ、直ちに国に対してローカル線の再構築に向けた協議会の設置を要請する考えはないことを改めて示しました。