四国遍路を巡る新ツアー企画 札所での参拝を体験

外国人旅行者を対象にした、四国遍路を巡る新たなツアーが企画され、28日に旅行会社の担当者らがツアーのコースに含まれている香川県坂出市にある寺院を訪れ、四国遍路の札所での参拝を体験しました。

JR四国と百十四経済研究所は、四国への外国人旅行者を増やそうと、四国遍路での修行や参拝といった体験型のツアーを企画しました。

28日は旅行会社の担当者やツアーガイドらあわせて4人が、坂出市にある四国霊場81番札所、白峯寺を訪れました。

白峯寺は、平安時代に保元の乱で敗れて四国に流された崇徳上皇の白峯御陵があり、一行は、上皇をまつる「頓証寺殿」を見学しました。

そして、本殿の前でろうそくと線香を手向けたあと、般若心経を唱えて、札所での参拝を体験しました。

四国遍路を学びに来ているというアメリカ人の男性は「四国遍路はコンパクトに日本の歴史や宗教に触れることができる。お遍路を通じていろんな経験ができると思います」と話していました。

また、愛媛県の旅行会社の男性は「ツアーの中にお遍路に関する要素を取り入れることで、外国人旅行客に四国に来てもらえる大きなきっかけになる」と話していました。

JR四国は旅行会社を通じて、ことし10月からこの体験ツアーの販売を始めたいとしています。