「将来 戻ってきて」就職や進学で地元離れる若者と企業が交流

就職や進学で生まれ育った地域を離れることを考えている若者に、将来、戻ってきてもらおうと、徳島県美馬市で、地元企業との交流会が開かれました。

交流会には、高校生や大学生ら13人と、県西部の企業や自治体などで働く20代から30代の13人が参加しました。
参加者は、グループにわかれて意見を交わし、このなかで高校生たちは将来の志望がはっきりしない不安などを相談しました。

これに対し、社会人の先輩たちは、今の仕事を選んだ理由や、これまでの経験を伝えたほか、地元を離れたあと再び地元に戻るUターンを経験した人は、自然が豊かで子どもが遊べる場所が多いことなど、離れて初めて気付いた魅力を強調していました。

参加した高校生は「いろんな人の話が聞けて選択肢が広がった」とか、「外に出る怖さもあるが、チャレンジしてみる大切さを教えてもらった」などと話していました。

一方、地元の企業で働く女性は、「学生たちの生の声が聞けて勉強になりました。地元に戻りたいと考えてくれる学生が増えてほしい」と話していました。

主催した県西部総合県民局の中野奈緒子さんは「これを機会に地元の魅力を再発見してもらって、将来的に地元に戻って来てもらいたい」と話していました。