木頭ゆず ドローンで農薬散布する実証実験 那賀町

香り高いことで知られる木頭ゆずの産地、那賀町で栽培の効率化を図ろうと、ドローンで農薬を散布する実証実験が行われました。

酸味が強く香り高いことで知られる木頭ゆずは、那賀町木頭地区などで栽培されている特産品ですが、手入れや収穫を手作業で行っているため、農家の高齢化や人手不足が課題となっています。

このため県やJAなどが連携し、農業用のドローンを使って農薬を散布する実証実験がことしから始まっています。

22日に行われた実験では、ドローン2機が木から2メートルほど高い位置から農薬を散布し、1時間半ほどかかる作業をおよそ20分で終えました。

ゆず農家の男性は「農薬をまくのはとても大変で1日仕事になる。ドローンがあれば短時間で終わり、体も楽なのでとてもありがたい」と話していました。

南部総合県民局農林水産部の清水昇課長補佐は「今のところ木の病気が発生せず順調に実証実験が進んでいるので収穫の時期が楽しみです。ドローンで農家の省力化を進め、採算もとれるようにしていきたい」と話していました。