徳島大学 歯ぎしり食いしばりの研究資金インターネットで募る

歯ぎしりや食いしばりの研究を行っている徳島大学病院は、インターネットで研究資金を募って、原因やメカニズムの解明を進めることになりました。

研究を行っているのは、徳島大学病院の「かみあわせ補綴科」で、鈴木善貴講師によりますと、歯ぎしりや食いしばりは、頻度が高かったり、かむ力が強かったりする場合は、歯が割れたり、歯周病が悪化したりする恐れがありますが、発生のメカニズムなどは明らかになっていないということです。

徳島大学病院は、およそ15年前に睡眠中のあごの運動を測定する装置を独自に開発するなど、長年、歯ぎしりや食いしばりについて研究を進めてきましたが、今後はより精度の高いデータを得るため、装置を改良することにしています。

そのための資金の一部をクラウドファンディングで募ることになり、目標金額は300万円で、来月末まで受け付けています。

徳島大学病院によりますと、逆流性食道炎や睡眠時無呼吸症候群の患者でも歯ぎしりなどがみられることから、関連を解明することで病気の治療にも役立てたいとしています。

鈴木講師は「歯ぎしりや食いしばりは、まだまだ分からないことが多い。的確な診断と適切な治療ができるようメカニズムを解明していきたい」と話しています。