「阿波おどり」きょう予定どおり開催 徳島市長が中止要請

徳島市の阿波おどりについて、台風7号への対応を協議していた実行委員会は、14日は予定どおり開催することを決定しました。

15日は日中の一部の公演を中止し、午後6時からの有料演舞場を含む屋外の会場での開催は、15日、あらためて判断するとしています。

12日開幕した徳島市の阿波おどりは、15日までの4日間、行われる予定で、夜に行われている街なかの有料演舞場での公演を中心に大勢の観光客でにぎわっています。

一方、台風7号は、徳島県に15日朝から昼前にかけて最も接近する見込みで、徳島市の阿波おどりの実行委員会は、対応を協議した結果、14日は一部を除き予定どおり開催することを決めました。

15日は、台風の接近に伴い、一部、日中に予定されていた市内のホールで行う屋内の公演とJR徳島駅前の商業ビル、「アミコビル」での公演については、中止することを決めました。

一方、午後6時からの有料演舞場を含む屋外の会場での開催については天候や被害の状況を確認したうえで、15日、あらためて判断することになりました。

徳島市の内藤市長は、SNSで、14日の徳島市の阿波おどりの開催について、台風の影響が大きくなると見込まれることから実行委員会に中止を要請したことを明らかにしました。

これに対し、実行委員会は午後に行った協議の結果、14日、一部を除き通常どおり開催することを決定しました。

実行委員会のメンバーによりますと、市長の反対意見を踏まえたうえで、多数決で14日の開催を決めたということです。

徳島市は、災害警戒本部を設置し、14日午後4時、徳島市全域の12万2365世帯、24万7660人に「高齢者等避難」の情報を出しました。