三好市西祖谷山村の神代踊 ユネスコ無形文化遺産登録後初奉納

去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された徳島県三好市に伝わる伝統の踊り「神代踊」が11日、登録後初めて地元の神社に奉納されました。

平安時代の雨乞いが起源とされる三好市西祖谷山村に伝わる「神代踊」は、国内に41ある民俗芸能「風流踊」の1つとして去年、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

地元の神社「善徳天満宮」では、毎年、この時期に「神代踊」が奉納されていて、11日、無形文化遺産の登録後、初めて奉納されました。

住民らおよそ40人は色鮮やかな衣装で獅子や「天狗」にふんし、太鼓と鐘の音に合わせて踊りを披露しました。

ことしは例年より見物客が多かったということで、訪れた人たちはスマートフォンで踊りの様子を撮影するなどして楽しんでいました。

「善徳神代踊保存会」の小野寺武夫会長は「練習の成果が出せました。踊りの奉納は三好市以外からも参加できますので、今後も踊り好きな人はぜひ参加してもらいたい」と話していました。

ことし初めて参加した愛媛県出身の男性は「獅子の役を担当しましたが、荒々しさをうまく表現できたと思います」と話していました。