県農林水産部の部長が懲戒処分 パチンコ店で現金持ち帰る

徳島県の農林水産部の部長が先月、徳島市内のパチンコ店で客が置き忘れた現金5000円を持ち帰っていたとして、8日付けで停職12か月の懲戒処分を受けました。

部長は8日付けで依願退職したということです。

懲戒処分を受けたのは県の農林水産部の佐々木季裕部長(58)です。

県によりますと、部長は、先月17日の午後9時ごろ、徳島市内のパチンコ店で精算機に残っていた現金5000円を持ち帰り置き忘れたことに気づいた客が警察に通報しました。

その後、警察が任意で捜査をすすめたところ、今月5日、部長が現金を持ち帰ったことを認めたということです。

部長はその日に電話で県に報告したということで、県は、信用を失墜する行為を禁止する地方公務員法に違反するとして8日付けで、停職12か月の懲戒処分にしました。

部長は「完全に出来心だった。農林水産部のトップに立つ人間として自覚に欠けていた」などと話しているということで、8日付けで依願退職したということです。

徳島県の伊藤大輔副知事は「コンプライアンスを推進するべく立場である部長がこのような不祥事を起こし、県民の信頼を大きく損ねたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しました。