「阿波おどり」会場の外で踊る団体も 演舞場出演認められず

8月12日に開幕する徳島市の阿波おどりで、一部の踊り手グループは、希望した場所で踊ることができないため、期間中に会場の外で踊ることを明らかにしました。

会場の外で踊るのは、殿様や忍者にふんしたユニークな踊りで知られる「本家大名連」です。

徳島市の阿波おどりではことし、見どころで桟敷席のある、2つの有料演舞場と両国本町の演舞場に4日間であわせて159の踊り手グループが申し込みましたが、本家大名連など4団体は、出演を認められませんでした。

理由として、実行委員会は「個別のケースについては答えられない」とする一方、
▽「踊り手グループで作る2つの主要団体に所属していること」などの申し込みの条件を満たしていないことや、
▽日程が調整できないことなどを挙げていますが、決定には疑問の声も上がっています。

このグループも、4団体だけが認められなかったのは、不公平だとして、期間中、会場の外にある徳島中央公園で踊ることを明らかにしました。

8月4日には、市内の公園で20人余りが練習し、本番で殿様にふんする連長が扇を掲げながら、独特の踊りを披露していました。

連長の清水理さんは「実行委員会には、選考の過程を明らかにしてほしい。演舞場以外の所でも精いっぱい踊りたい」と話していました。