徳島県警 自転車の悪質な違反「赤切符」を交付し取締り強化へ

自転車の悪質な交通違反について、徳島県警察本部は今月から刑事罰の対象となる交通切符、いわゆる「赤切符」を交付して積極的に検挙することを決め、取締りの強化に乗り出しました。

警察によりますと、徳島県内では交通事故全体のうち自転車が関係する事故の割合は、増加傾向にあり、去年は424件発生し、およそ2割を占めました。

こうした状況を受けて徳島県警は、これまで「警告」で対応してきた自転車の交通違反について、今月1日から、悪質なものについては、刑事罰の対象となる交通切符、「赤切符」を交付して積極的に検挙することを決めました。

通勤や通学の時間帯を中心に交通量が多い幹線道路や通学路などで取り締まりを強化して、信号無視や一時不停止などの違反を繰り返したり警察の警告に従わなかったりするケースには交通切符を交付して検挙します。

交通切符を交付されると検察庁に送られて刑事罰として扱われ、一定の期間内に繰り返し検挙された場合は講習の受講が義務づけられます。

自転車の悪質な交通違反をめぐっては、警察庁が、去年取り締まりを強化するよう全国の警察に通達していて、各地で赤切符を交付して積極的な検挙に乗り出す動きが広がっています。