高校生に「闇バイト」に関わらないよう注意呼びかけ

いわゆる「闇バイト」に応募して犯罪に加担する若者が全国で相次いでいることを受けて徳島市の高校で闇バイトに関わらないよう注意を呼びかける教室が開かれました。

この教室は、夏休みを前に徳島市の城南高校の体育館で開かれ、全校生徒およそ850人が参加しました。

「闇バイト」をめぐっては、SNSなどを通じて強盗の実効役や特殊詐欺の受け子などを募り、若い世代を中心に犯罪に加担するケースが全国で相次いでいます。

講師を務めた警察官は、犯罪グループは「高額バイト」や「書類を受け取るだけ」などといった誘い文句で募集していることが多いと説明し「楽をして大金を稼げるバイトはない」と注意を呼びかけました。

そのうえで、一度でも闇バイトに関わってしまうと、応募した時に送った身分証明書などの個人情報をもとに脅されてやめようとしても抜け出せなくなると指摘しました。

このあと、特殊詐欺に加担した少年のインタビュー動画が上映され生徒たちは闇バイトの実情や危険性を学んでいました。

参加した高校2年の生徒は、「SNSで闇バイトを募るおいしい話を見かけても関わらないようにしたい。もし周りに闇バイトに加担してしまった人がいたら警察や家族に相談するよう伝えていきたい」と話していました。