介護職員の離職を減らしたい 職場を超え交流深める式典

人手不足の深刻化が見込まれる介護サービスでの離職を減らそうと、県が新人職員に職場を超えて交流を深めてもらうための式典を開きました。

県によりますと、県内で介護サービスを担う人材は2020年の時点でおよそ1万4500人いますが、団塊ジュニアの世代が高齢化する2040年には介護需要の高まりでおよそ1700人が不足すると試算されています。

このため県は職場を超えて交流を深めてもらい離職を防ごうと、去年の秋以降、県内の介護施設に就職した新人職員などを対象に徳島市で式典を開き41人の職員が集まりました。

はじめに後藤田知事が「施設を超えた同期のつながりを持つのはすばらしいことだ。想像と現実の違いに直面したら同期と乗り越えてほしい」と激励しました。

そして、参加者を代表して西島姫菜乃さんが「今はまだ先輩に頼るばかりだが介護に携わる者としての誇りを胸に精進していきたい」と意気込みを話しました。

式典の後、交流会が開かれ、参加者は仕事の悩みややりがいを話しては親睦を深めていました。

参加者は「施設によっていろいろな事情があるとわかった。徳島で頑張る同期がいることを忘れないようにしたい」とか「今日出会った仲間と一緒に頑張りたい」などと話していました。