美波町の洋上風力発電計画 ウミガメ産卵地への影響懸念の声

美波町の沖合で進められている洋上風力発電の整備計画について環境への影響を話し合う県の審査会が開かれ、アカウミガメの産卵地への影響について慎重に検討するよう求める意見が相次ぎました。

美波町では沖合に高さ250メートルから325メートルの風力発電機を最大3基、設置する事業が計画されていて、実現すれば、四国で初めての洋上風力発電所になります。

一方、町内には国の絶滅危惧種、アカウミガメの産卵地として知られる大浜海岸など貴重な自然環境があり、事業者は環境への影響を評価する「環境アセスメント」の手続きを進めています。

11日は、県の審査会が県庁で開かれ、はじめに事業者が、発電機と陸地の送電網をつなぐケーブルがウミガメの産卵地を通る場合、生態に影響が及ぶ可能性があると説明しました。

説明を受けて委員からは「アカウミガメは年々産卵回数が減っていて危機的な状態にある。新たに人工物ができ、ウミガメに影響が及ぶことを県民は心配している」という意見や「海外の事例も参考にしてウミガメへの影響を調べてほしい」という要望など事業者に対してアカウミガメの産卵地への影響について慎重に検討するよう求める意見が相次ぎました。

県の審査会は、11日の議論をもとに、今月中に後藤田知事への答申案をまとめることにしていて、今後、知事が事業者に環境保全についての意見を伝えることになります。

事業を計画している「SSEパシフィコ」は「委員の方からいただいた意見を真摯に受け止め、環境に配慮した事業計画の策定に努めていきます」とコメントしています。