藍染め文化を伝えたい 廃棄の子ども服を藍染めし無償配布へ

徳島伝統の藍染め文化を次の世代に伝えようと、藍染めの工房などで作る団体は廃棄される子ども服を藍染めして無償で配ることを決め、クラウドファンディングで資金を募っています。

藍染め工房や加工業者などで作る「藍産業振興協会」は、サイズが合わなくなったり汚れたりして家庭で着られなくなったものや、アパレルメーカーの試作品として廃棄されるものなど、子ども服を集めて藍染めしたあと、無償で配ることにしています。

協会は10日から、インターネットで広く寄付を募るクラウドファンディングで400万円を目標に必要な費用の募集を始め、集まった資金は藍染めを行う工房などに支払われるということです。

藍産業振興協会の林広代表理事は「子どもの成長に伴って捨てるしかなくなった服がもったいないという発想からこの取り組みが生まれました。小さいうちから藍染めの服を着て、徳島の藍の魅力を知ってもらえたらうれしい」と話していました。

クラウドファンディングはことし9月末まで受け付けます。