国際化学オリンピック日本代表 徳島市立高校の生徒が抱負語る

世界の若者が、化学の知識や実験の技術を競う「国際化学オリンピック」の日本代表に、徳島市立高校の生徒が選ばれ、「徳島にいい結果を届けたい」と抱負を述べました。

「国際化学オリンピック」は、世界各国の学会が化学の学力を競うために、年に1度開く国際大会で、スイスのチューリヒで開かれることしの大会は、世界88の国と地域からおよそ300人の若者が参加します。

日本からは、およそ3200人の中から選ばれた4人の高校生が出場し、このうち徳島から徳島市立高校3年の田中舜さんが出場します。

田中さんは30日、徳島市の内藤市長を表敬訪問し、「期待に応えて、徳島にいい結果を届けたい」と抱負を述べました。

これに対し内藤市長は、「ほかの代表は私立の学校の生徒ばかりなので、公立の星として頑張ってほしい」と激励しました。

大会を主催する団体の1つ、日本化学会によりますと、大会では日本の大学院の入試レベルに相当する筆記試験と実験を行う実技試験が5時間ずつ行われ、成績の上位1割に金メダルが贈られるということです。

田中さんは今後、徳島大学で実験の練習を重ね、7月16日に開幕する大会に臨みます。

田中さんは、「これまでの日本代表は、みんなメダルを獲得しているので、自分で途切れさせてはいけないというプレッシャーもあるが、金メダルを目指して頑張りたい」と意気込んでいました。