「医療的ケア児」支援センターに子どもたちのアート作品展示

人工呼吸器やたんの吸引などが欠かせない「医療的ケア児」の徳島県の支援センターに利用者の子どもたちが制作したアート作品が展示され、訪れた人の関心を集めています。

小松島市にことし開設された「徳島県医療的ケア児等支援センター」では、医療的なケアが必要な人や子どもたちが自分たちでつくったアート作品を施設のシンボルしようと制作に挑んでいます。

室内の壁を彩るこの作品は、マスキングテープでつくった色や模様が違う小さなハートを集め、ケアが必要な人たちを示す大きなハートと、支援する家族や社会を意味するひとまわり小さいハートが、つながっている様子を描きました。

制作は、病院を芸術作品で彩る「ホスピタルアート」の活動に取り組む徳島大学のグループの指導を受けて行われ、子どもたちは看護師らの支援を受けながらテープを選んで貼り合わせ、廊下の壁に新しい作品が飾られると笑顔を見せていました。

支援センターの看護師でコーディネーターの渡部尚美さんは、「作品を見てあしたも頑張ろうという気持ちになります。医療的なケアが必要な人たちが指先で押すなど自分が持てる力で完成させた作品を自分や家族で見ることはとても重要だと思います」と話していました。