三好市のボンネットバス インターネットの募金支援で運行再開

レトロな外観で人気を集め、老朽化のため、惜しまれながら引退した三好市のボンネットバスが、クラウドファンディングで集まった支援金で修理され、路線バスとしての運行を再開させました。

四国交通のボンネットバスは、昭和57年から三好市の観光名所、祖谷のかずら橋などを巡る路線で定期運行されていましたが、おととし老朽化のため、惜しまれながら引退しました。

しかし、地元やファンから復活を望む声があり、クラウドファンディングで支援を募ったところ、目標を大きく上回る977万円が集まり、エンジンや車体の修理を経て今月23日運行を再開しました。

初日には、通学で使う地元の高校生のほか、再開を待ちわびたファンが乗車し、昔ながらの扇風機がついた天井や車掌が切符を改札する風景をスマートフォンで撮影するなどしながら、心地よいバスの揺れを楽しんでいました。

高松市から夫婦で訪れた男性は「本当にこの日が楽しみでした。ボンネットバスには小さいころに乗って以来でしたが、以前と変わらない魅力があってすごく楽しかったです」と話していました。

四国交通によりますと、このボンネットバスは不定期で路線の一部を走る予定で、運行情報は会社のホームページなどで確認して欲しいとしています。