徳島 後藤田知事 ”県立ホールは縮小 牟岐線新駅は中止”

後藤田知事は、21日に行われた県議会の代表質問で、県立ホールの整備計画について、規模を縮小する方向で改めて費用を試算した上で判断する考えを示しました。
またJR牟岐線の新駅設置は中止すると明言しました。

県議会は21日、代表質問が行われ、最大会派の自民党の会長を務める嘉見博之議員が、選挙戦で後藤田知事が見直しを訴えた県立ホールの整備計画について考えを問いました。

後藤田知事は、2000席規模の大ホールとおよそ400席の小ホールを備えた施設を作る現在の計画について、近年の物価高騰などを反映すると工事の費用だけで当初の想定よりも67億円増え最大でおよそ260億円にふくらむ可能性があると明らかにしました。

その上で、「現時点では大ホールを1500席程度に縮小し、小ホールは取りやめるべきと考えている。現在ある市町村の小ホールの利用率を上げ、小ホールを仮にやるのであれば徳島市がやっていただくという認識だ」などと述べ、規模を縮小する方向で改めて費用を試算して判断する考えを示しました。

一方、県立ホールの建設にあわせて検討していたJR牟岐線の新駅設置については「選挙戦を通じて、県民から『徳島駅と新駅の距離が近い』といった声を多くいただいた。また知事就任の会見で公約通りやらせていただきたいと申し上げた」と述べ、改めて中止すると明言しました。