自民 高野光二郎参院議員 近く議員を辞職する考えを表明

参議院の徳島高知選挙区選出で自民党の高野光二郎参議院議員が去年の年末、秘書の顔をたたいて鼻から出血させる騒ぎを起こした問題をめぐり、16日、高知市で会見を開き、暴行したことを認めたうえで、責任を取り、近く議員を辞職する考えを明らかにしました。

参議院の徳島高知選挙区選出で自民党の高野光二郎参議院議員は去年の年末、高知市内の居酒屋で私設秘書の男性の顔をたたいて鼻から出血させる騒ぎを起こした問題について、16日、高知市で会見を開きました。

高野氏は暴行したことを認めたうえで「心からおわび申し上げる。高知・徳島の代表として政治に携わるわけにはいかない。申し訳ないかぎりで、今後の政治活動はすべて白紙にさせてもらう」と述べ、責任を取り、近く議員を辞職する考えを明らかにしました。

一方「記憶も混乱していて整理がついていない」と述べ、暴行に至る詳しいいきさつなどは説明せず、記者団の質問にも応じず会場を足早にあとにしました。

なお、秘書はすでに事務所を退職しているということです。

高野氏は高知市出身の48歳。

衆議院議員の秘書や高知県議会議員を経て、平成25年の参議院選挙の高知選挙区で初当選し、令和元年の参議院選挙で合区となった徳島高知選挙区で再選し、現在2期目です。

一方、自民党高知県連は、この問題で16日、党紀委員会を開き、党本部に対し高野氏を最も重い除名とするよう求めることを決めました。


自民党徳島県連の重清佳之会長代行は16日午後、徳島市内で開かれた会合の後、記者団の取材に応じ「暴力が事実であれば言語道断だ。辞職表明は残念で驚いている。徳島高知選挙区なので投票された方には任期途中での辞職は誠に申し訳ないと思っている」と述べました。