佐那河内村 不適切保育問題 誤った手続きで保育士を懲戒処分

佐那河内村の保育所で、園児にこぼれた牛乳を飲ませるなど、不適切な保育が行われた問題で、村が誤った手続きで保育士を懲戒処分にしていたことがわかりました。

佐那河内村の佐那河内保育所では、2人の保育士がおぼんやエプロンにこぼれた牛乳を園児に飲ませるなど、不適切な保育を繰り返し、村は先月、保育士1人を減給10%6か月、もう1人を厳重注意の処分にしました。

村によりますと、保育士など村の職員の懲戒処分の規程では、処分にあたって、村長が懲戒審査委員会の意見を聞かなければなりません。

しかし今回、村は懲戒審査委員会を開かずに処分を協議し、岩城福治村長が処分していました。

今月の村議会に向けて、議員から「懲戒審査委員会を開いていないのではないか」という質問の通告があり、規程を確認し直したところ、適切な手続きを踏んでいないことがわかりました。

岩城村長は今月13日付けで処分を取り消し、その日のうちに懲戒審査委員会を開いて改めて同じ処分を行いました。

佐那河内村の下岡徹総務課長は「正確な手続きに基づかず処分して、申し訳ない。今後は法令に基づいて適切に業務を遂行したい」と話しています。