知事選めぐる買収事件 新たに73歳の美馬市議を書類送検

徳島県知事選挙をめぐって美馬市の元市議会議員や、建設会社の代表取締役が買収の疑いで相次いで逮捕された事件で、新たに、美馬市の市議が、現金を受け取ったとして、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことが捜査関係者への取材で分かりました。

ことし4月に行われた県知事選挙をめぐっては、落選した元参議院議員、三木亨氏への票の取りまとめを依頼する目的で、当時、同じ会派にいた市議2人に現金を渡したり渡そうとしたりしたとして、美馬市の元市議会議員、藤野克彦被告(46)が逮捕・起訴されたほか、建設会社の代表取締役、津川政仁容疑者(57)が、5月に逮捕されています。

この事件で、新たに、美馬市の73歳の市議が、津川代表取締役から現金を受け取ったとして、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

また、検察は12日、津川代表取締役を藤野元議員とともに買収を計画したとして、起訴しました。

事件をめぐっては、美馬市の40歳の元市議も藤野元議員から現金を受け取ったとしてすでに裁判所から略式命令を受けていて、美馬市議会は、一連の不祥事を受けて6月定例会が延期され、7月に補欠選挙が予定されるなど、影響が広がっています。