子どもの夏かぜなど感染増 “コロナ禍の感染対策で免疫低下”

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行する一方、子どもたちの間では夏かぜなど、ほかの感染症が広がっています。
医師は「コロナ禍の感染対策で子どもたちが通常流行する時期に病気にかからず、免疫が落ちている」と指摘しています。

子どもたちの間で感染が増えているのは、夏かぜの1種「ヘルパンギーナ」「RSウイルス」「手足口病」です。

県によりますと「ヘルパンギーナ」は、新型コロナの5類移行前の1週間に、県内の医療機関から報告された感染者が、1医療機関当たり0.04人でしたが、今月4日までの1週間は2.96人に大幅に増えました。

また、同じ期間に「RSウイルス」は0.43人から1.65人に、「手足口病」も0人から0.57人にそれぞれ増えました。

徳島市にある小児科のクリニックでも、さまざまな感染症と診断される子どもが先月中旬から、増えているということです。

クリニックの田山正伸医師は「ずっとマスクをし、手指消毒をし、3密を避ける対策をした結果、コロナの最初の頃はインフルエンザも流行しなかったし、一般の感染症も増えなかった。子供たちは、いろいろなものに感染しながら強くなっていくが、通常流行する時期に病気にかからなかったので、免疫が落ちている」と話していました。