徳島県をオペラで活性化 クラウドファンディングで資金募る

徳島県で、オペラを通じて、地域の活性化につなげようと、ことし11月、市民参加型のオペラが上演されることになり、クラウドファンディングで資金を募っています。

公益財団法人「さわかみオペラ芸術振興財団」は、「夏の阿波踊り、冬のオペラ」を合言葉に、毎年、県内で、市民参加型のオペラの公演を開いています。

開催資金は、インターネットで広く寄付を募るクラウドファンディングで集めていて、去年12月には、集めたおよそ500万円を活用し、徳島市で、地元の人たちも参加して、名作「カルメン」を上演しました。

ことしは、11月29日と30日に徳島市のホールで「椿姫」を上演することになり、財団は、クラウドファンディングで800万円を目標に資金を募っています。

クラウドファンディングは9月末まで受け付け、集まった資金は、海外から招待する歌手の出演費や舞台美術などに充てることにしています。

財団の澤上篤人理事長は「徳島でのオペラは毎年すごい勢いで伸びていて、地元の人々が皆で1年かけてオペラ舞台をつくり上げるのを楽しみ、地元経済や社会の活性化につながっていく理想的な展開となっている。オペラによって街が動きだしている」とコメントしています。