県が孤立などの問題に取り組む新たな枠組み発足 初の研修会

県はコロナ禍の影響で深刻化した孤独や孤立の問題に官民が連携して取り組むための新たな枠組みを発足させ、6日初めての研修会を開いて、地域社会を巻き込んだ連携の重要性を確認しました。

新型コロナウイルスの影響の長期化で、孤独や孤立の問題が深刻化しているとして、県は対策に取り組む県内94の団体を集めた新たな枠組み「とくしま孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」を立ち上げました。

6日は初めて研修会が開かれ、オンラインの参加を含め63人が集まりました。

研修会では、支援団体どうしの連携に詳しいNPO法人の代表が講師を務め、孤独・孤立対策では、孤立している人への支援策と人とのつながりが感じられる地域づくりの両面の取り組みが必要だと説明しました。

そのうえで、「学校や町内会などふだんの生活で関わる団体をプラットフォームに含めることにより、状況が悪化する前に助けることができる」として、地域社会を巻き込んだ連携が重要だと呼びかけました。

研修会に参加したNPOの理事長は、「地域住民のつながりが希薄になっている。地域の声を拾う方法を考えていきたい」と話していました。

別の団体の代表は、「新たな枠組みを通して何ができるかわかった。自分にできることを考えたい」と話していました。