日和佐うみがめ博物館カレッタ 全面改修で来春まで休館

徳島県美波町にある全国でも珍しいウミガメをテーマにした博物館が、全面改修のため、1日から来年春まで休館することになり、31日は大勢の人が訪れました。

アカウミガメの産卵地、美波町にある「日和佐うみがめ博物館カレッタ」では、飼育されているなかでは世界最高齢とされる「浜太郎」をはじめ、およそ90匹のカメを飼育していて、観光客も多く訪れます。

昭和60年の開館から40年近くがたち、全面的に改修するため、1日から10か月間、休館します。

休館前の最終日となった31日は、家族連れなど150人余りが訪れ、泳ぐウミガメを眺めたり、リュック型の甲羅を背負ってみたりして楽しんでいました。

改修では、展示資料が更新されるほか、カメがゆったり泳げるようプールを拡張する工事が行われ、来年4月1日に改修が終わった部分のみ先にオープンする予定で、全面オープンは再来年の4月を目指します。

阿南市から家族で訪れた男性は「子どもが好きでよく来ていたので、お別れをしに来ました。またカメたちに会えるのを楽しみにしています」と話していました。

博物館の平手康市館長は「地元に『ウミガメの聖地』があるということを誇りに思ってもらえるような施設にしたい」と話していました。