「アイゴ」を地元の特産魚に レシピ考案しPR 徳島市

食用として市場にあまり出回らない「アイゴ」と呼ばれる魚を使った料理が28日、徳島市で開かれた産直市で販売され、訪れた人たちが次々に買い求めていました。

徳島県南部で多く見られる「アイゴ」は、ひれに付いたとげに毒があり、独特の臭みがあることから食用として市場にあまり出回らない魚で、ほかの魚が育つのに必要な海藻を食い荒らす「磯焼け」の原因のひとつにもなっています。

この「アイゴ」を地元の特産品として活用しようと、県内の7つの飲食店が料理のレシピを考案し、徳島市で開かれた産直市でフィッシュカツやサンドイッチなど7つのメニューを販売しました。

このうち、フィッシュカツは「アイゴ」のすり身が使われていて、揚げたての衣のサクサク感と弾力のあるすり身が特徴的で、購入した人たちはふだん食べられない魚とあって興味深そうに味わっていました。

10代の女性は「『アイゴ』という魚はきょう初めて知りましたが、とてもおいしかったです。また売っていたら食べたいと思います」と話していました。

「アイゴ」のフィッシュカツを販売した新矢美由紀さんは「『アイゴ』を消費するにはすり身にするのが一番効率がいいと思います。揚げたての『アイゴ』のフィッシュカツは徳島でしか食べられないので、ぜひ味わってほしいです」と話していました。

「アイゴ」を使った料理は年内にインターネットでも販売される予定だということです。