お遍路の宿坊 外国人観光客が回復 にぎわい戻る

新型コロナの水際対策の緩和で、外国人観光客の数が回復しつつある中、県内の宿坊では世界各地から四国遍路の体験に訪れた人たちでにぎわっています。

上板町にある四国八十八か所霊場の6番札所、「安楽寺」の宿坊では、かつて多い月では宿泊客の3割ほどを占めていた外国人観光客が、新型コロナの感染拡大でほぼゼロになっていました。

ところが、去年秋の水際対策の緩和以降、外国人観光客が徐々に戻り始め、4月は宿泊客のうち3割余り、数にして280人ほどを外国人が占めるようになりました。

宿坊では読経や灯ろう流しの体験などを行っていて、15日もアメリカやニュージーランド、イタリアなどから来た観光客でにぎわっていました。

宿坊によりますと、6月以降も台湾から団体の予約が入り、予約だけですでにコロナ禍前の水準にまで回復しているということです。

フランスからお遍路に訪れた観光客は、「きょう四国に来ました。都会にはない田舎の風景をみてみたいです」と話していました。

「安楽寺」の畠田裕峰副住職は、「コロナ禍で一時は外国の方がいなかったが、ことしはかなり戻ってきた。楽しく遍路しているのをみてうれしい」と話していました。