災害時の行動を家族で確認 子どもの避難マニュアル配布 鳴門
南海トラフ巨大地震などに備えて、徳島県鳴門市は子どもたちが避難場所などを家族と話し合って記入する「防災マニュアル」を作り、市内すべての公立の小中学校と幼稚園に配って活用を呼びかけています。
「鳴門市学校・家庭防災マニュアル」は、震度5弱以上の地震が起きた場合、子どもと家庭、それに学校の取るべき対応がケースごとに分かりやすくまとめられています。
例えば地震が登下校中に起きた場合、子どもは揺れが収まるまでその場で安全を確保したあと避難場所に向かう一方、家庭と学校は子どもの安否確認をして連絡を取り合う、などと明示されています。
さらに、▽通学路周辺の危険な場所や、▽災害時の避難場所、▽家族と連絡が取れないときの待ち合わせ場所などをあらかじめ家族と話し合って記入して保管でき、その内容を学校とも共有できるようになっています。
鳴門市は先月、市内にある公立の小中学校と幼稚園に通うすべての子どもたち、合わせておよそ3900人に配って活用を呼びかけています。
鳴門市教育委員会は「災害時の行動について、家族で話し合ったり自分にできることを考えたりするきっかけにしてほしい」としています。