子どもたちがアユの稚魚の放流を体験 徳島 鮎喰川

地元の自然に親しんでもらおうと、徳島市の鮎喰川で、小学生と幼稚園児がアユの稚魚の放流を体験しました。

これは、地元の漁協が6月にアユ漁が解禁される前に毎年、この時期に行っているもので、徳島市の鮎喰川の河川敷には、地元の小学1年生と幼稚園児合わせて11人が集まりました。

この放流に合わせて、10センチほどに育てられたおよそ1万匹のアユの稚魚が用意され、長靴を履いた子どもたちはバケツをゆっくりと傾け、稚魚を傷つけないよう丁寧に川に放してました。

稚魚は6月1日のアユ漁の解禁までに体長20センチほどに成長するということです。

また、子どもたちは、放流を終えたあとも川の中にほかの魚がいないか探すなどして自然とのふれあいを楽しみ、最後に漁協の人たちに「ありがとうございました」とお礼を伝えていました。

参加した児童は「放流を体験できてうれしかった。触ったらふわふわしてた」と話していました。

鮎喰川漁協の藤島温専務理事は「この地域は自然が豊かで、きょうの体験を通して川に親しんでもらい、漁業資源の確保にも関心を持ってもらいたい。子どもも親も毎年楽しみにしているので、この取り組みを続けていきたい」と話していました。