「上勝阿波晩茶」 国の「地域団体商標」登録 県内で9例目

各地の特産品を地域ブランドとして保護する国の「地域団体商標」に、徳島県の「上勝阿波晩茶」が、登録されたことが分かりました。

「阿波晩茶」は徳島県の山あいの上勝町や那賀町などで古くからつくられ、お茶の葉を発酵させる独特の製造技術が国の重要無形民俗文化財に指定されています。

このうち上勝町では、生産農家らが団体を立ち上げ、各地の特産品を地域ブランドとして保護する国の「地域団体商標」への登録を目指して取り組みを進め、団体によりますと、今月16日、「上勝阿波晩茶」として登録が認められたということです。

これにより、地域以外のものは、「上勝阿波晩茶」を名乗ることはできず、商標を無断でつかわれた場合は使用の差し止めや損害賠償を求めることができるようになり、ブランド力の向上や、品質の保証につながることが期待されます。

登録に取り組んだ「上勝阿波晩茶協会」は「阿波晩茶を守っていく手だてができてうれしい。ますます信頼できるブランドになるよう広めていきたい」としています。

徳島県で「地域団体商標」に登録されたのは「なると金時」や、「半田そうめん」などに続いて9例目です。