「AR阿波踊り」 仮想現実の映像使い演出 徳島大などが開発

AR=拡張現実の技術を使って「阿波踊り」と仮想現実の映像を組み合わせて演出する手法を、徳島大学などのグループが開発しました。

2025年の大阪・関西万博などでの魅力発信につながると期待されています。

徳島大学などのグループが開発したのは「AR阿波踊り」という手法です。

拡張現実の技術を使って、阿波踊りの踊り手の周りにまるで本物の桜の花びらが舞っているように映像を映し出したり、スポットライトが当たっているように演出したりできます。

踊り手の前に透明なスクリーンを置き、プロジェクターで映像を投影するだけで、できるということで、専用の機材は必要がなく、気軽に体験できるということです。

この方法を使えば、現実の阿波踊りに仮想現実のキャラクターを映し出すことも可能で、2025年の大阪・関西万博などで、バーチャルアイドルの「初音ミク」と阿波踊りを共演させるなど、若い世代や海外の人に徳島の魅力を発信することにつなげていきたいとしています。

研究グループの徳島大学大学院の山本哲也准教授は「徳島の伝統文化の魅力発信に大きく貢献できると感じている。将来は、徳島市の阿波おどりや『マチ★アソビ』などでも発信できるようにしたい」と話していました。