県特産のさつまいも「なると金時」栽培に海の砂の活用検討

徳島県は、特産のさつまいも「なると金時」の品質の向上につなげようと、畑に混ぜる砂に海の砂を使うことができるよう検討するチームを新たに設置することになりました。

「なると金時」は、主に徳島県北部で栽培されるさつまいもの品種で、特有の甘さや食感を生み出す畑では、水はけの良さや通気性を維持するため、砂を足す作業が欠かせません。

かつては近くの瀬戸内海の海砂を使っていましたが、地盤や生態系の保護を目的に香川県が採取の制限に乗り出したため、平成17年以降は代わりに川の砂を使ってきました。

しかし、農家からは、海砂の方がサツマイモの栽培に適しているという意見などが寄せられ、県は、ブランド力を向上させるため、海砂を再び栽培に使用できるよう検討するチームを立ち上げることを決めました。

具体的には、海砂が多く混ざっている河口付近や港の浚渫工事で出た土砂を活用することを目指しています。

今後、河口や港の土砂から海砂を取り分けるコストや、取り出した砂が「なると金時」の栽培に適しているかなどを検討していくということです。

チームは来月中に編成される予定です。