暗号資産への投資勧誘され 3500万円だまし取られる

暗号資産への投資を勧誘するインターネット上のうその広告記事をみた県内の70代の女性が、現金およそ3500万円あまりをだまし取られ、警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに、注意を呼びかけています。

警察によりますと去年9月、県内に住む70代の女性が、「大手通信会社の社長が仮想通貨事業で大きな利益を得ている」などと書かれたインターネットのうその広告記事をみて、連絡先に電話したところ、担当者を名乗る女に暗号資産への投資を勧誘されました。

女性は、女の指示どおりにパソコンを操作していたところ、知らないうちに実在する暗号資産の取引所のアカウントを開設され、「ネットバンキングから送金して資産売買のアプリで、運用すれば利益がでる」などと言われ、14回にわたり、およそ3560万円を送金して、だまし取られたということです。

女性が、暗号資産の取引所に送金したお金は、犯人グループに引き出されていたということで、取引所から不正利用を疑うメールが届き、警察に相談したところ、被害が発覚したということです。

投資名目の詐欺をめぐっては、1月、通信アプリのLINEを通じ県内の女性2人がFX投資に勧誘され、あわせて5000万円あまりをだまし取られる被害が明らかになっています。

警察はもうけ話は詐欺を疑い、1人で判断せずに家族や警察に相談するように呼びかけています。