徳島市の新町川上空使いドローン物流実験 国土交通省
障害物が少ない河川の上空を利用したドローンによる物流の実証実験が12日、徳島市で行われました。
この実証実験は国土交通省が全国18か所で行うもので、このうち徳島市では市内のコンサルティング会社と徳島大学からなる研究グループが市内を流れる新町川で実施しました。
使用するドローンは大学が用意したもので、ハンバーガーとサンドイッチが入ったおよそ300グラムの箱を載せて飛行します。
離着陸のとき以外は原則、自動操縦で、研究グループや報道陣が見守る中、安定した状態で浮かんだあと、3メートルから5メートルの高度を維持しながらおよそ75メートル先の対岸まで飛行して無事、着陸しました。
研究グループは来年3月まで飛行距離や運ぶ物の種類を変えながら実験を重ね、簡単な操作を可能にすることで今後は障害者が物流の担い手として働くことにもつなげたいとしています。
実験に参加した徳島市のコンサルティング会社の阿部正美社長は「最新のテクノロジーを活用して女性や障害者、休職者などが社会参加できる仕組みを考えていきたい」と話していました。