きょうから徳島県の最低賃金引き上げ 時給855円に

徳島県の最低賃金が、6日から過去最大の引き上げ幅となる31円引き上げられ、時給855円になりました。

企業が労働者に支払わなければならない最低限の賃金は、毎年、厚生労働省の審議会が示した目安をもとに都道府県ごとに労使の代表などが話し合って決められます。

徳島県では今年度、過去最大の上げ幅となる31円引き上げられ、6日から時給855円となりました。

徳島県の新しい最低賃金は、全国平均の961円と比較すると106円、最も高い東京都の時給1072円と217円の差があります。

最低賃金は引き上げられましたが、物価の上昇が続き、働く人たちからは、なお生活は厳しいという声が出ている一方、中小企業などからは新型コロナウイルスや原材料費の高騰で経営が打撃を受けている中、人件費が上がることへの懸念が聞かれます。

政府は、今後とりまとめる経済対策などで生活者への支援を強化することにしているほか、中小企業に対し、国の助成金を活用するよう呼びかけています。

【専門家「社会保険料の減額など対策が必要」】
最低賃金で東京や大阪との差が依然残ることについて、経営学が専門の徳島文理大学の齋藤敦教授は、「生活費は都市部も地方も変わらないという調査結果がある。賃金に差があると、若い人を中心に人口が流出しかねないので、差をうめるべきだ」と指摘しました。

また、今月から身近な食品などがさらに値上げされたことを踏まえ、齋藤教授は、「物価の上昇が賃金の引き上げ額をはるかに超えている。中小企業の経営をサポートするためにも、社会保険料の減額などの対策が必要だ」と話していました。

【中小企業向けに国の助成金の活用を呼びかけ】
最低賃金の引き上げに伴い、徳島労働局は新型コロナや物価高で打撃を受けている中小企業向けに国の助成金の活用を呼びかけています。

対象は、店舗の従業員が100人以下で支払っている最低賃金と徳島県の最低賃金の差額が30円以内の中小企業で、設備投資のための費用の一部を助成するために、最大600万円まで支給されるということです。

詳しくは専用のコールセンターで相談を受け付けています。電話は0120ー366ー440です。