通園バス車内で3歳の女児死亡 県内でも緊急点検を開始
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスに取り残されて死亡した事件を受け、徳島県は国からの通知を受けて、県内の320余りの幼稚園や保育所などに対し、安全管理の実態を把握するための緊急点検を始めました。
今月5日、静岡県牧之原市にある認定こども園で3歳の女の子が5時間にわたって通園バスに取り残され、熱中症で亡くなりました。
この事件を受け、国は全国の施設を対象に調査を行うように通知を出し、徳島県は、幼稚園や保育所、それに認定こども園など認可外を含む合わせて320余りの施設に緊急点検を始めました。
県によりますと、国の調査では車内の見回りを行っているか、バスを乗り降りする際に人数や名前の確認をしているか、運転手以外の職員が乗っているかなど、60以上の項目を確認しているということです。
さらに県では独自の調査として、通園バスや送迎バスの安全管理の実態を尋ねるために、記述式で園児の置き去りを防ぐための具体的な対策を18項目にわたり尋ねているということです。
徳島県は調査の結果を踏まえ、自治体と連携して年内に通園バスや送迎バスを利用している施設について実地調査を行うことにしています。