コロナ感染急拡大 “阿波おどり 要因の一つかも” 徳島市長

徳島市の内藤市長は県内で新型コロナの感染が急拡大していることについて「阿波おどりが要因の一つであるかもしれない」という認識を示しました。
徳島市などで作る実行委員会の事務局は、踊り手グループの感染状況を調べ公表することにしています。

3年ぶりに行動制限がない夏を迎えた徳島市の阿波おどりは、今月15日までの4日間、街なかに桟敷を設けて最大規模で開催されました。

これについて徳島市の内藤市長は26日の会見で「阿波おどりを未来につないでいくメッセージとして開催してよかった」と振り返りました。

一方、県内では1日に発表される新型コロナの感染者数が閉幕後の今月18日に2000人台に、24日には3000人台に達し、一部の踊り手グループからメンバーの感染が報告されています。

阿波おどりの開催が感染拡大に与えた影響について問われると、内藤市長は「行動制限のないお盆で人の動きが活発になり、全国的に感染が拡大している。阿波おどりだけに要因を見いだすのは難しいが、連員が実際に感染していることから要因の一つであるかもしれない」と述べました。

一方、阿波おどりの感染対策をめぐって徳島市などで作る実行委員会の事務局は、桟敷席を従来の75%程度に抑え踊り手グループにも検温や換気などの対策を求めていました。

事務局は各グループにアンケートを行うなどして感染の広がりや対策が徹底されたのかを調査し、来月中旬をめどに公表することにしています。