阿佐海岸鉄道の昨年度決算 DMVの運行開始で改善

徳島県南部と高知県東部を結ぶ路線で道路と線路の両方を走る車両、DMVを運行する阿佐海岸鉄道の昨年度の決算は、赤字になったものの、DMVの運行開始で前の年度と比べ改善されました。

阿佐海岸鉄道は徳島県や高知県の沿線自治体などが出資する第3セクターの鉄道で、沿線の過疎化に伴う利用者の減少で厳しい経営が続いてきました。

昨年12月からは線路と道路の両方を走る新しい車両、DMV=デュアル・モード・ビークルが営業運行を始めて注目を集め、利用客の増加が期待されました。

阿佐海岸鉄道が発表した昨年度・令和3年度の決算は、売上に当たる営業収益が、DMV運行開始以降に乗客が増加し、運賃収入が増えたことなどで前の年度より73.8%改善しました。

それでも最終的な損益は8100万円余りの赤字で10%ほど改善はしましたが、平成4年の開業から30年連続の赤字となりました。

DMVの利用客は新型コロナウイルスの感染が拡大したことし1月から2月にかけて大幅に減少していましたが、感染が収まりを見せ始めた春以降は回復傾向がみられます。

阿佐海岸鉄道は「DMVの営業運行が地域の経済波及効果に最大限つながるよう、引き続き安全の確保を最優先に、収入の確保や経費の節減に取り組みたい」としています。